爆走姉貴ー星路の苦悩ー

「さぁって何!じゃあ俺を邪魔した理由って何なんだ!」
「決まってんじゃん。逃げたから追ったの。燃えたぎるハンター精神だよ」


決まってんの?!
とこの世界の常識だよ!

つーか、お前は野生の猛獣か?!




「野生的…人は皆そんな一面を持っている。そして、そんな自分を認める事で自制心が養われていくんだよ?星ちゃん」
「同情する目付きで最もらしく語るな!俺じゃなくて自分に語りかけろ!」
「今日はヒョウ柄下着を身につけてるから野生的って意味じゃないよ?」
「聞いてねぇし!興味も無ぇし!」



自制心を養うのは美月の方だ!


話は支離滅裂!
やる事も目茶苦茶!
想像を超える機動力と瞬発力!
うざいくらいの自尊心!
自制心は無く、人を動かそうとする他制心だけは溢れんばかり!


この世界の、普通の人間の常識と限界を超えている!
超え過ぎてる!



美月!
お前は何者だっ!
本当に赤い血が流れてるのか?!

美月が男だと言う事実より、人間かと言う事の方が疑問!





「だからぁ、あたしは天使なんだって。星路はホント理解力無いねぇ?馬鹿?」




がぁ―――――っ!!
ムカつく!!