「ねぇ、天お腹すいた。」

この一言から私と時間との戦いが始まった。

今は7:15

主婦役だからご飯作らないと。
でも冷蔵庫の中身は空っぽ。

「9:00から学校だから
8:45に家を出ようぜ。」

優は、ある意味私へのタイムリミット
を告げた

ということはあと1時間半
この時間内にスーパーに買い物に行き
朝ごはんを作り
男子を送り出さなければならない。

…朝ごはんなんて何を作ればいいんだ!?
まともに朝ごはん作ったことないのに!?
まず、パン?お米?
うーん。
時間ないからスーパーに行ってから
考えよう。

だぁぁぁぁぁあ!
着替えてないぃぃぃぃい!
パジャマのままじゃんんんんん!

私はテンパりながら適度に着替えた

優はシャワーに入ろうかなぁ
なんてつぶやいてテレビを見てる。

そんな余裕私には無いわ…。

「どこ行くの?」

「朝ごはんの買い物行くの!
冷蔵庫に何も入ってなくてさ。」

「へぇ。俺着替え終わったから
付いて行ってあげよう。」

ちび川、ずいぶん偉そうだなぁぁぁあ!
ちびのくせに生意気な。

そんな事言ってる場合じゃなかったわ。

私は肩掛けかばんに1万円を入れた財布
を入れてちび川と玄関を飛び出した。