「もしもし。」
「もしもし。久しぶりだね。」
こうたの声は今日聞いたばっかりなのに、
何度聞いても、落ち着く声。
「久しぶりだな。今日はありがとな。」
「かっこよかったよ。」
「ありがと!あ、そういえば、まこって人からLINE聞かれて教えたんよな〜あのひと、うちの高校のひと?」
え。
まこ…
なんで。。
「え?あ、まこ、うちの高校だよ。私の同級生。」
なんか。。
「あ、そうなんだな。さっきLINEきてさ〜!俺の写真めっちゃ撮ってんの(笑)」
いやだ。
「そうなんだ。LINEしたんだ?」
胸がギューっと辛くなる。
その写真、私ももってるんだよ
私が頼んで撮ってもらったんだよ
なんて。
言えない。
「ん?まー返事したかな!」
なんで?
こうたは少しも。少しも私の気持ち考えたことないの?
私はこんなに好きで、こんなに気持ち溢れてるのに
どうして気付いてくれないの?
こうたは、私のなんなの… ??
私は、こうたのなんなの…
???
「なんで。返事するの…」
つい心の言葉が出てしまった。
「え?」
たぶん、驚いている
私が急にこんなこと言うから。
「あっ、いや。なんでもない!」
私はすごく焦った。
言いたくないのこんなこと。
自分がますます惨めに思えるから。
「あ、いや、あれやったら別に返事せんでもいいんやけどな…」
私に気を使うように、
でも、私を想ってくれてるように
こうたはそう言った。
でも、私は何故が正直になれず
「いや、大丈夫。」
なんて可愛くないんだろう。
なんで冷静になれないんだろう
こうたは私のことを想って…
「あ…わかった。」
「うん…」
悲しい空気が、電話越しに流れる。
私は何故か、話したいと思わなかった。
ただ何かに腹を立ててて、
そんな小さな自分にも、もっと腹を立てた。
〝ごめんね〟
たったその一言が、上手く言えてればよかったのに。

