好きって言ったらどうする?


残念ながら、こうた達は負けてしまった。


三年生の最後の大会だからっていうのもあって、


すごく悲しそうだし、泣いている人もいる。


こうたは泣く先輩の背中を支えていた。



とても、話しかけれる空気では無くて、



話したかったけど、諦めて私たちは屋根のある休憩場所に行った。



すると自然と雨もやんできていて


こうたたちがこっちへ来ていた。



「こうた…」



こうたとは目も合わないし


違う用事でこっちに来ているのに、


私がこんなところにいたらまずい。。


とか思いながら、


少し、影に隠れていた。



「お〜にか、来てたんだ。」


「あ、そうたくん。お疲れ様!」


隣のクラスだけど、何回か話したことがある、
とやまそうたくん。


このチームのキャプテン。


もちろんそうたくんも試合に出てたんだけど。


全然見てなかったら、なんて声かけていいのか
わかんないや…。




こうた達が後ろで話しているのが見えた


さっきよりも元気そうでよかった。



「あのさ、せっかく来てくれたんだし、みんなで写真撮らん?」



「え、いいけど…」



ビックリしたけど、まあいいか、と思ってそういった。


こうたと写真撮りたいんだけどなあ…



多分、こうたは先輩たちの前で話しかけれないんだと思う。



私はそれをわかっていた。



だから、私から言うしか無いんだろうけど…



あんなサッカー部大人数いて、話しかけれるわけないじゃんか!


私も、少し諦めていた。



「とろっか。」



私は、そうたと写真を撮った。


同級生はそうたと、私と、近くにいた友達しかいなくて


女子ばっかりで映るのは可哀想だと思って、


2人で撮った。



ふと見ると、こうたは遠くから誰かに呼ばれていて、



はい!と返事をして何処かに行くようだった。



あぁ、こうた…

行ってしまう…


と、こうたを見つめていると


ふとこうたがこっちを見て


口パクで


「ばいばい」


と言って手を振ってくれた。





こうた…

どうしよう…



話したいよ。





「あ、あの、そうたくん!あの人とも写真撮りたいんだけどなあ…?」


そう言ってこうたを指差した。


こうたはもう走って向こうに行っていたけど


「あ、こうた?」



「うん…」



「あ、いいよ、こうたー!!!」




なまえを叫ぶそうたくんに、びっくりするように


こうたは止まり、振り返る。




こいこい、とそうたくんは手招きをして



こうたは



「俺っすか?」



と、言いながら走ってくる。