「あ、うん。じゃあ…言えそうだったら言ってみる!」
こうたに迷惑かけちゃうな…とか
いろんな事を考えながら話してると
「ねえ、にか。こうたくん女子と写真撮ってるよ?」
「え?」
私の腕を押さえ、会話を遮るように入ってきたかな。
その顔は真剣な顔だった。
少し、ゾッとした。
なぜか、嫌な予感がした。
振り向くと、こうたは
背が低くて、小柄で、ボブで、かわいい子と写真を撮っていた。
その子の友達のような人に写真を撮ってもらってて
こうたとその子は隣に立ってて、
腕と腕はもう完全にひっついていた。
え…
その子はとても嬉しそうで
こうたがその場から離れた後、
…
泣いていた。
「ねぇ、にか。聞きたくなかったらごめん。」
「え?なに…?」
言いづらそうに、かなは口を開く。
「あの子たちさ、もともと廊下にいたみたいだけど、にかとこうたくんが話してるのみて、慌てるように誰か呼びに行ったの。そしたらあの子がでてきた。」
うそ。
なんで?
写真撮って泣いてるの、?
どうして私たちをみて
呼びに行ったんだろう。
「あの子、こうたくんのことが好きなんだよ。きっと。」
「え…」

