「にか、ついてこーか?」
私がとても緊張しながら行くっていうから
かなは心配そうに言う。
ごめん、今日はその優しさに甘えさせて。
「お願い…きて…」
一緒に二年生のいる二階に降りる。
こっそり曲がり角から教室の方を見る私とかな
「いない…」
廊下に人が沢山いるけど
こうたは見当たらない。
どこにいるんだろ…
「あ、にか!いるよ!」
そう言ってかなの見る方を見た。
そこには友達とふざけあってるこうたの姿があって、
私の入る隙間なんてなかった
「あいつ…忘れやがって…」
楽しそうにしてるこうたを憎む事は出来なくて
文化祭はあと1日あるし、また明日でいっか…
「もどろっか」
そう言ってかなを連れ、戻った。

