こうたはなんでハグなんかしたの?
期待してしまうに決まってるじゃんか。
私がこうたの事を好きじゃないと思ってる?
すきなのに…つらいよ。
家に帰ってから私は1人で近くの公園に行った。
悩み事とか考え事があるとすぐにここにきてしまう
そして解決しない悩みを暗くなるまで考えて
少しでもスッキリさせる。
それがいつもの私。
「期待しすぎたかなぁ…」
公園のベンチに1人で座っていると
「お!にか!!」
誰かの声がした。
「あ…」
振り向くとそこには自転車を押しながらこっちに向かってくる健がいた。
「健…どーしたの?」
「にかがいるの見えたから」
「ふーん。」
健の家は、私の家より学校から少し手前なのに、
どうして健がこんなとこに居るんだろう。
「まーた、ここで1人で考え事してんの?」
「いや…別に…」
健は中学から一緒で
何か私にあるたびに気にかけてくれて
1人でここで落ち込んでるときも
何度も話を聞きに来てくれてた。
人とかかわることがあんまり得意じゃなかった私にも
積極的に話しかけてくれて
おかげで徐々に私も受け入れるようになって。
「嘘つけ。今日のにか、最高に変だったから。」
「そんなことないし…」
ばれてたのか。さすがに八つ当たりしたのは、悪かったかもな…
優しい健はそんな私に怒ることもなく、
自転車を止めて私の横に
よいしょ
と座ってきた。

