記念日は初めてキスをした日。
私が勝手に決めた。
連絡が来ないと不安で仕方ない
好きじゃないのに。
会えないと寂しくて仕方ない
好きじゃないのに。
そう考えていくうちに
私は好きなんだと実感した。
ゆうきの飾らない笑顔が。
ゆうきの優しい声が。
ゆうきの抱きしめてくれる胸が。
ゆうきの心地の良い香りが。
全てが私にフィットして
全てが私の中にいた。
「返事遅いね。大変なんだろうね、ごめんね。でも、寂しいよ。」
ずっと我慢していたけど、耐えられなくて思わず送ってしまった。
きっと、嫌われる。
きっと、重いとおもわれる。
♫〜♫〜♫〜
「ごめん。そんな風に思ってたのか。返事早くするように気をつける。ごめんな?好きだよ。」
予想外の返事に、とても驚いた。
と、同時に、言っていいんだ。そう思った
それから私の束縛は激しくなっていった。
7カ月くらい経った頃だった。
「ねえ、なにしてるの?」
♫〜♫〜♫
「なあ、もうきついよ。つかれたよ。」
ゆうきが初めて言った言葉だった。
あぁ、私間違ってたんだって
気づかされた。
ゆうきを絶対に手放したくない。
嫌われたくない。もう、束縛なんてしない。
心に決めた。

