恥ずかしくて
ドキドキしてて
緊張して
こうたが
すきで
見上げるこうたは私の大好きないつもの笑顔ではなく
少し、真剣で。
「あ〜、こうた私の顔使って手あっためようとしてるでしょ〜」
耐えられなくなったわたしは
必死でごまかした
でもこうたの顔は変わらず
「・・え?なんて?」
ちょっと倒れれば寄りかかれるくらいの距離にいて
聞こえないの?
いや、もしかしたら緊張しすぎて
わたしの声が小さかったのかもしれない。
「え、私の顔つかって自分の手あっためようとしてるんじゃない?」
少しゆっくり
さっきよりも自分なりに大きい声で言った。
それでもこうたは変わらず
同じ表情で
「え?なんてー?」
そう言った。
これ、絶対わざとだ。
笑ってないけど絶対そうだ
まだお互いほっぺを触りあっている状態。
いいかげん帰らないと行けないのに
なんでこんなふざけてるの。
「だからー、私の顔つかって自分の手あっためようとしてるでしょー?」
少し怒り気味で
いちばん大きな声で
絶対届く声で。

