「 あ…こうた…。」
お昼休み、購買にかなと行った帰り、
ちょうど教室のほうから出てきたこうたとばったり遭遇した。
まあ、目が合ってるわけじゃないし、話せるようなタイミングでもないんだけど…
でもこうたはちょうど1人で、階段の方へ行く道でこうたと被さるように隣になってしまった。
かなは気を使ってか先にスタスタと行ってしまった。
こうたの方をふと見ると、こうたと目が合った。
一瞬、ドキッとした。
無視されたら、笑ってくれなかったら、目を逸らされたら。
けど、私が想像していたこうたとは全然違った。
こうたは目が合った瞬間、にこっと私を見てわらってくれた
大好きな笑顔で。
そして
「なにニヤニヤしてるんだよ〜」
そう言った。
嬉しさのあまり、私はついニヤけてしまってたみたいだった
自分でもわかるほど。
「 別にニヤニヤしてないよ!!」
恥ずかしくて緊張した。
「ふ〜ん?」
「あのさ、こうた。昨日はごめんね?本当に反省してる」
本当は目を見て言わなきゃいけないのに、怖くて見れなかった。
「え?いいよ全然気にしてないし!」
とても優しい笑顔だった
そのあと2人は別々の階段を歩いた。
この人を好きになってよかった。
心からそう思ったのに。
こうたと話せなくなるなんて。

