「べつに良いけどな。亮がレポート書けなくても僕には関係ないからな~」
少し挑発するように言ってみた。
「うっせーし!!良いモン!!亮ちゃん怒ったゾ!!」
「おいおい。自分のこと、ちゃん付けするなよ。男なのに」
ちょっと笑ってしまった。亮といると楽しいんだよね。悲しい事も忘れるってゆうか。
「だってー空ちゃんかまってくれないしー」
「かまちょかお前は!ちゃん付けやめてー」
「ちぇっ」
そんなアホみたいな会話が続いた。
っと、僕はこんなことしてる場合じゃないんだよな。はやくレポートを書いて…
「でもさ」
亮が携帯をいじりながら言った。
いつのまに、携帯をだしたのか。
「どした?」
「戦争なくすつっても、そもそも『獣人』がこの世界にいることで、もう戦争はなくならねぇし、皆が平等にはなんねぇって話だよな。」
『獣人』…。
「そうだな。獣人な」
獣人。か…。
『人間を襲う化け物』
いや、厳密に言うと、『動物を襲う獣』か。
「よし!!俺は決めた。獣人についてレポートを書く!!」
先程まで、携帯をながめていた亮がいきなりでかい声を出したので少々驚いてしまった。
とゆうか、ここは図書館だぞ。大声だしたらダメだろうが。とか、心の中で思っておく。
「なんでまた獣人?てか、戦争についてのレポートに獣人は関係なくないか?」
「ばっかだな!!空!!」
いや、バカとかお前に言われたきゃねぇよ。
「獣人がいるから争いがおきんだろ?戦争じゃないか!繋がるじゃないかテーマに!」
「あ、まあそう考えても良いな」
「よしきた!!そうとなりゃ、今からレポート書くかぁぁぁぁぁあ!」
とか言いながらも携帯をいじっている亮はどうかと思う。
はぁ。
「ちょっと本探してくる」
「おう。いってら。あ、ついでに獣人についての本持ってきてくれ」
内心ではめんどくせぇって思ってるけど、僕も
ちょっと獣人について知りたいから本を探してきてやろう。
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