「この世界は平等じゃない。
戦争がおきるのはなんでかって考えた。
平等じゃないから戦争がおきる。
金、権力、女、男、欲、愛、魅力。
そう。人は、自分より優れたものを持っている人を羨ましがり、同時に嫉妬する。
嫉妬が大きくなり、爆発し、戦争がおきる。
僕は思う。人をみんな平等にすれば、平和になる!!」

「ハハハw空、そりゃあ無理だろ!!皆平等にしたら、つまらねぇじゃないかw」

学校の授業でつかう『戦争について』のレポートを友達の上村 亮と図書館で話し合っている。

「でも、そんな事言ってたら戦争なくならないよ!?」

「いや、その前にお前の今書いているレポートの題名はなんだ?」
そんな質問を今さらするのか。と思いながらも、僕は「戦争についてのレポート」と亮に言った。

「『戦争について』だろ!だから、べつに戦争をなくすためにどうすれば良いかなんて事を書かなくても良いだろ!」

「べつに良いだろ!!僕の好きにレポート書いたって!!そうゆう亮はレポートかけたのか!?」

亮のレポート用紙に指を指した。
見てみると、ほとんど白紙だった。

「はっはぁあ!?今から書くんだよ!!ちょっと休憩してただけだよ!!」

焦っているようだ。
『休憩』と言っても、この図書館に来て5時間は経っている。それなのに、亮のレポートは真っ白だ。
イコール、5時間も休憩してたとゆうふうに読み取ってもおかしくはない。