寒さを残しつつも日差しが心地よいと感じる季節。
最近の私の日課は、近所のデブ猫と散歩をすることになっている。
最近の私は自分でも気づかないうちにずいぶんと疲れていたようで、気分転換に近所を散歩するよう勧めてきたのは母だった。
私は全然疲れている気もしないし、むしろ気分はいい方だったが、散歩は嫌いじゃないし、何せ毎朝デブ猫が家の前に迎えに来るのだから行くしかあるまい。
いつものように散歩を終え帰宅すると、親戚から友達までが我が家に大集合していた。
なぜこんなにも人が、、?
と思っていると親友である琴美がおもむろに何かを取りだし、それを私に渡してきた。