借金取りと私の関係【完】

恐る恐る聞くと、黒崎さんは明細表をパシッと叩き、



「これは俺が約束したんだから、アンタは黙って受け取って」



言った。



「…じゃ、じゃあ手元には20万残してくれれば大丈夫です…」



「了解」



この調子なら、返済なんて思ってた以上に早く終わる。



そうすれば毎日、好きなことをして、女の子として生きて、恋もして。



キラキラした未来を思い浮かべると、自然と笑みが漏れた。



「全額返済できたら、俺とは会えなくなるな」



「…い、いいことじゃないですか」