借金取りと私の関係【完】

グサッと心に矢が刺さる



「そんな改めて言わなくていいですから…」



食べていいよと言う前に食べたのは黒崎さんなのに、と少し納得がいかない。



が、そんなことを言ったところで美味しくなかった結果が変わるはずもなく。



「つぎ頑張ります…」



「ん。期待してるよ」



テーブルの上に寂しく置かれたケーキが、私を悲しい目で見てくる気がした。



食べてやれなくてごめんね、なんてケーキを見つめ返してる私の横で



「あー」



ケータイを見つめて嫌な顔をする黒崎さん。