借金取りと私の関係【完】

「柚葉がいないからほんっとにつまんないの…」



カフェに着くと、ズコーっとオレンジジュースをストローで勢いよく吸う雪ちゃん。



なんだかほっとした。



「急に休んだりしてごめんね」



「ううん。…ただ真琴さんもね、元気がないっていうか」



「真琴さんが?」



店内の落ち着いた雰囲気に似合わず、雪ちゃんはストローで音を立て続けている。



きっと本人はそこまで気にしていない。



「そう。やっぱり私も真琴さんも、柚葉が原動力だったんだよ〜」



ぐでーっと机に突っ伏し、泣き真似をして見せる雪ちゃん。