借金取りと私の関係【完】

黒崎さんが出て行ったあと、ぼーっとテレビを見ている私の視界で、ケータイが震えだした。



「?」



画面には雪ちゃんの名前。



「え、もしもし雪ちゃん?」



『柚葉ひさしぶり!いま暇?』



相変わらず元気な声は、私の声まで大きくさせる。



「うーん…たぶん暇!」



『たぶん?…まあいいや、今日仕事休みなの!会えない?』



時計はまだ昼を指していて、暇を持て余すのもなんだし、と了承。



近くのカフェに落ち合うことにした。