借金取りと私の関係【完】

個人情報も筒抜けだと思うと、怖くなった。



ハハ、と苦笑い。



「とりあえず俺たちは、稼げれば何でもやる。それだけ教えとくよ」



「稼げれば…?」



「あぁ。何をしてるかは、聞かないほうが身のためだけど」



口は笑ってるのに目が笑ってない。



そんな黒崎さんに、私は口を閉ざした。



聞いてはいけないと、心が叫ぶ。



「よし、今日もお疲れ様」



と、急に黒崎さんが立ち上がり、玄関の方へと歩いていった。