借金取りと私の関係【完】

私は慌てて表情を変えた。



「黒崎さんは、なんのお仕事を…?」



紛らわせるために聞いたはずだったが、黒崎さんの目が一瞬で色のないものに変わる。



「聞きたいの?」



さっきまでの目とは違う。



冷たい色だ。



「え、あ…いや…」



「聞かないほうがいいよ。俺の仕事、汚いから」



嫌な汗が背中を流れる。



テレビの中では、借金取りは危ない仕事をする人ばかりだったが。