借金取りと私の関係【完】

食べ終えた黒崎さんが、ソファでまたしてもくつろぎ始めた。



(いつまでいるつもり…?)



確かに黒崎さんがいる間は時給が発生しているから、お金は増えてるはずだが。



それでも黒崎さんがいる家は、家ではないように居心地が悪い。



「あの…帰らないんですか?」



恐る恐る聞くと、黒崎さんは腕時計を見ながら言う。



「仕事まで少し時間あるし、もう少しだけ居させてもらうよ」



「…はあ」



「そういう顔してると、いじめたくなるんだけど」



あからさまに嫌な顔をした私に、黒崎さんが悪戯な笑みを浮かべる。