バンッ



「!?」



何事かと目を丸くする。



ドアノブを回した瞬間、私は体を持って行かれていた。



扉が1人でに動いたかのように、私の力を無視して開かれたのだ。



いや、正しくは1人でに動いたように感じた。



「よぉ…」



「…!?」



目の前で壁に腕をつき、通せんぼをする男性。



見たことのない男だった。