借金取りと私の関係【完】

「何を作れば…?」



黒崎さんのペースに飲み込まれていく。



「作れるものでいいよ。腹減った」



ソファで王様のように座る黒崎さん。



(何様なのほんと…)



とりあえず冷蔵庫の中身を確認すると、我ながら材料はいろいろあるようで。



「カレーでいいですか?」



聞けば黒崎さんは黙って頷いた。



(何で私が黒崎さんのためにご飯なんか…)



そんなことを思っても逆らえるわけもなく、ただ淡々と手を動かす。



チラッと黒崎さんを見ると、どうやらテレビを見ているようだった。