借金取りと私の関係【完】

「…悪いな、家まで送ってくよ」



「え…?」



「諦めたわけでも奪いたいわけでもない。こんくらいで柚葉を嫌いになるはずもない」



顔を上げた真琴さんを、夕陽が再び照らし出す。



少しだけ頬が濡れていたことは、知らぬふりをして。



家から出ると、真琴さんは私を振り返らず言う。



「彼氏が待ってんだろ。心配かけんな」



「…ありがとうございます、真琴さん」



私はいつだって真琴さんの気遣いに助けられ、きっとこれからも知らぬ間に助けられていくんだろう。



「乗って」



そんな真琴さんが、私はもちろん大好きだ。