借金取りと私の関係【完】

「え、あ…」



もちろん、離そうとするのは分かってた。



「何で離すの?」



聞けば焦ることも分かってる。



「だ、だって…!」



だけど今日は、少し様子が違ってた。



「黒崎さんは、何を考えてこういうことしてます?」



「…え?」



俺を見上げるその目は、弱々しく揺れて。



「…分からないです私。黒崎さんが」



握った手の力は、だんだん無くなっていく。