借金取りと私の関係【完】

《黒崎 side》


「自分が不倫の子だって、分かったときどんな気分でした?」



どうしてそんなことを聞くのか、と柚葉の横顔を見つめたとき、すぐに察した。



この子は答えがほしいのだと。



誰かに「産まれてきて良かったんだよ」と言われたいのは、俺も同じだった。



「最初はショックだったよ」



産まれてこなければ良かった、そう思ったし悔しかった。



誰かを傷つけて、誰かの不幸をエサに生まれてきたようなもんだって、ずっと思ってた。



「でも生まれてきた俺たちに、そんなこと関係ない」



「…え…?」