借金取りと私の関係【完】

バッと黒崎さんを見上げると、何を言ってるのか分からないとでも言いたそうな表情が、そこにはあった。



「え、いないって……」



「いや、そのままの意味だけど。…逆になんで俺に彼女がいるなんて思ったわけ?」



「だ、だってあのとき…あの女の人って彼女じゃないんですか?」



はあ?と黒崎さんはしばらく考えると、思いついたかのように声を漏らす。



「あー」



「や、やっぱり!」



「鈴歌のこと言ってんの?」



簡単に名前で呼んでしまえるあたり、他人ではないのだろう。



ズキンと痛んだ心をそのままに、私は頷いた。