借金取りと私の関係【完】

ずっと口を閉じている黒崎さんの裾を掴み、ポロポロと零れる涙をそのままに。



「関係を終わらせたくないのは私だけじゃないって…言ってよ…っ」



子供のようだ。



声を荒げて泣いて。



「惚れさせるって言ったの、黒崎さんでしょ…っ」



服を引っ張ると、そのまま勢い余って後ろへ倒れこんだ。



「!?」



ベッドを背に、黒崎さんが押し倒したような体勢。



それでも涙は流れ続けた。



私は黒崎さんの胸を叩きながら、涙声を絞り出す。