借金取りと私の関係【完】

「…?どうした?」



自分のアパートを目の前に立ち止まった私を見て、黒崎さん首をかしげた。



私は黒崎さんの足元を見つめながら呟く。



「借金、返し終わったら……黒崎さん…」



まただ。



聞いてしまえばいいのに、返答に恐れ何も聞けなくなってしまう。



「…とりあえず、家に入ろう」



話しを察したのか、黒崎さんが歩き出した。



ポケットの中で、黒崎さんの手の力が緩んだ気がして。



ただ黙って家に帰ることしかできなかった。