借金取りと私の関係【完】

「上がらせてもらうよ」



「あ、ちょっと…っ」



私の体を離すと、男は昨日のようにズカズカと部屋へ上がっていった。



遠慮も何もない。



「それで?返事は?」



部屋へ上がるなり、男は私を見下ろして問うた。



バクバクと嫌に心臓がうるさい。



「男に体を売る気、ある?」



男の目は、やはり冷たく何も感じさせない。



そんな冷え切った目を見つめ返し、私は1度だけ強く頷いた。