借金取りと私の関係【完】

「煌の部下が仕出かしたことは目を瞑るとして。……望月 柚葉との関わりを、一切なくしてほしい」



白鳴から出た、予想もしていなかった言葉。



(どうして私が白鳴にそんなことを…)



「もう奏矢に柚葉は関係ないはずだけど」



黒崎さんがそう睨むが、白鳴は余裕な笑みを崩さず言う。



「それは俺のセリフでもあるよな?…煌にだって、構う理由はもうないだろ」



「俺は1人の会社員として、返済を迫ってるだけ」



さっきからたまに、どこか引っかかる会話をする2人。



分からないのは、私がバカなだけだろうか。