借金取りと私の関係【完】

「望月 柚葉」



「…っ何で私の名前…」



全体的に華奢な体。



細身のその男は、ニタッと笑って喉を鳴らした。



「どうも。白鳴です」



「し、白鳴…?」



どこかで聞いた名前だと頭を巡らせる。



『白鳴 奏矢…?』



黒崎さんの声が蘇り、あっと声を漏らした。



そうだ、黒崎さんが電話で言っていた名前だ。