「何……?」 両手は不自由にさせられ、地面に転がっている自分。 頭がクラクラする。 「…あれ?白鳴さん、あいつ起きてますけど」 なんとか体を起こした私に、男の視線が注がれた。 そんな2人を睨むように見つめる。 「わー、気ぃ強そ」 ヘラ、と笑った男がそう言うと、もう1人の男が側に寄ってきた。 咄嗟に身を引いてしまう私。 男は私の顎を持ち上げて不敵に笑った。