借金取りと私の関係【完】

「ドレス、似合ってるわね」



篠原さんが私の全体を見ながら微笑んだ。



「あ、ありがとうございます…」



そう言う篠原さんなんて、露出が多いドレスを着てるのにも関わらず、下品さは微塵も感じない。



それどころかセクシーで色っぽく、篠原さんの良いところだけを露出している気がして。



篠原さんにしか出せない色気が出てる気がして。



綺麗なんて言葉では表せないような、美しい佇まい。



「じゃ、私は行くわね」



踵を返す様まで絵になっている。



なんだか情けない。