借金取りと私の関係【完】

(何を戦ってるんだろ…)



「なんか用?」



と、黒崎さんがぶっきらぼうに言い放つ。



篠原さんは綺麗な笑みを浮かべると首を振った。



「特に用はないけど……あなたが言う柚葉さんって、どんな子なんだろって気になってね」



私を見つめる篠原さんを、見つめ返すことができず目を逸らす。



吸い込まれそうな瞳とは、きっと篠原さんの目を言うのだろう。



大きくて、黒目がちな瞳だ。



「俺が連れてくるって、知ってたんだ」



「分かるわよ。私を誰だと思ってるの?」