生きていく中で1番無駄なことは、使えるはずだった時間を、ただひたすらに消費すること。



そんな無駄な時間を、私は過ごさせない。



これからどんなことが待っているのか、予想はつかないけど。



大丈夫。



辛い壁は乗り越えるためにあると、昔誰からか聞いたことがある。



薄明るい空に、太陽は顔を見せ始めた。



12月を目の前にした、肌を刺すような冷たい風が、頬を滑り髪を揺らす。



新しい1日を背に、私は家の扉を閉めるのだった。