借金取りと私の関係【完】

「そろそろ冗談もキツイですよっ」



「…そっか」



真琴さんがどこか寂しそうな表情を見せたとき、観覧車が地上に到着。



先に降りた真琴さんが、私に手を差し出した。



「あ、ありがとうございます…」



その手を握ると、真琴さんが引っ張ってくれる。



周りの人からの視線が、ちょっと恥ずかしい。



「じゃあ帰るかー」



「はい」



真っ暗になった外に、イルミネーションが輝く。