真琴さんの言うことは、少し難しいがなんとなく分かる気がする。



過程が嫌なら、結果を楽しみに。



観覧車が半分を過ぎ、地面が近くなっていく。



私の気持ちは、少しずつ晴れようとしていた。



「これ降りたら帰るかー」



真琴さんが外の景色を遠い目で見ながら呟く。



「はい!…今日はありがとうございました」



「いや、俺はいいんだけど」



真琴さんは、首を振りながら私を意味ありげに見つめてきた。



ん?と首をかしげる私に、心配そうに口を開く真琴さん。