「真琴さん!雪!雪降ってますよ!」



観覧車に乗り、1番上に来たときだった。



外のイルミネーションに反射した雪が、しんしんと降り出しているのが見える。



「寒いわけだ」



真琴さんが寒そうに手をこすり合わせた。



「積もるかな…」



ボソッと呟いた声に、真琴さんがプッと笑う。



なに?と首をかしげる私に、真琴さんが外を見ながら言った。



「積もるといいな」



「あ、真琴さんには迷惑でしたね…」