借金取りと私の関係【完】

真琴さんの言葉にハッとさせられる。



そっか。



休むなんて言ったけど、どれくらい時間が必要なのか分からないんだから、辞めた方が迷惑はかからないのか。



「あ、あの…」



「待ってるから、戻ってこい」



真琴さんは私の目を見て、強く、言った。



思わず涙が浮かびそうになる。



「何年経とうが待ってるから俺が。連絡先も渡してあるし、何かあったら連絡して」



どうしてこうも真琴さんは優しいのか。



いっそのこと言ってしまえば楽になるのだろうか。