12月の寒さも深まり、家から出るのも嫌になってきたこの頃。



コタツにがっぽりと入り、頭だけを出した亀のような私の姿は、まるで引きこもりだ。



(クリスマスまであと1週間か…)



今年のクリスマスも1人かと思ったが、一瞬黒崎さんの顔が思い浮かぶ。



嫌でも黒崎さんと過ごすことになるのだろうか。



いや、もしかしたら黒崎さんに予定が入るかもしれない。



だとしたら私は1人になるわけで。



「はぁぁぁ…」



___ヴーヴー



と、溜め息をついた私の耳に、テーブルの上に置いてあったケータイのバイブ音が聞こえた。