借金取りと私の関係【完】

「黒崎さんって、ほんとずるい」



ボソッと呟いた言葉。



聞こえるわけもなく、黒崎さんは首をかしげる。



ううん、と首を振り、頭を下げてから中へ入った。



(しっかりしろ自分…!)



パシンッと頬を叩いて自分に喝を入れる。



何を黒崎さんなんかにボヤボヤしてるのか。



黒崎さんはいい人かもしれないけど、結局は理不尽な借金取りだ。



変なゲームも賭けも、私の意見なんて無視して始めて。



自分が楽しみたいがために。