借金取りと私の関係【完】

「じゃあ、俺はこのまま自分の家帰るから」



「…え?」



気がつくと、あっという間に自分の家の前。



どうやら黒崎さんは送ってくれていたらしい。



「明日、扉の前で着替えるのは無しな」



「わ、分かってますよ…」



クルリ、と黒崎さんに背を向けてアパートの出入り口へと歩く。



振り向くと、黒崎さんはまだ私を見ていた。



なんで?と首を傾けると、黒崎さんが早く入れのジェスチャー。



私が見えなくなるまで見ているつもりだろうか。