借金取りと私の関係【完】

黒崎さんも優しく頷くと、けんごくんを運転手の男の人に渡して言った。



「迷子センターにお願いします」



「あぁ、いろいろすまなかったね…」



男の人は深々と頭を下げると、けんごくんを連れて迷子センターへと消えていく。



「7時過ぎた。帰るよ」



黒崎さんはクルリと方向転換をして、そのまま歩き出した。



まるで何もなかったようだ。



「あ、ちょ…」



黒崎さんの隣へ並び、帰り道を歩く。



さっきまで騒がしかったのに、少し離れてしまうとこんなにも静かだ。