借金取りと私の関係【完】

黒崎さんが今まで聞いたことのないような優しい声で、男の子に話しかける。



男の子はグスッと鼻をすすりながら答えた。



「けんご…」



「じゃあけんご。ママが迷子になってるみたいだから、探してあげないと」



けんごくんを抱っこする黒崎さんの目は、穏やかで温かく、安心できるような眼差しだ。



「ママが迷子…?」



「そうだよ。だからね、ママを見つけるために協力してくれる?」



「うん…!」



自然と笑顔になるけんごくん。