借金取りと私の関係【完】

「今日はここの警備担当するから、そのときは邪魔しないように」



「お手伝いっていうか仕事ですね。…黒崎さんのお仕事、警備もするんですか?」



頬を離した黒崎さんが、ある場所へ向かって歩き出す。



その早足に合わせて、私も小走りでついて行くのがやっとだ。



「俺たちの仕事は、まとまって何かをする仕事じゃない。個人個人で稼げるものを見つけるんだよ」



「そうなんですか」



「たとえそれが違法でもね」



私のことをチラッと見た黒崎さんが、少しだけ歩幅を緩めた。



いちいち目についてしまう小さな優しさ。



ドキッとするからやめてほしい。