誰かと来るからイルミネーションは楽しい。



この感動を共有してくれる人がいなかったら、言葉にもできないのだ。



「…黒崎さん、どこ行ったの…」



薄暗い外が、だんだんと黒い空を連れてくる。



煩いほどに輝いたイルミネーションがその存在をアピールするようだ。



「ねえ、君1人?」



トントンと肩を叩かれ、黒崎さんかと振り向くと



「うわ、可愛いじゃん!」



まったく知らない男の人5人。