「あははー!
バレたー!?」
おどけたように言うこいつに心底腹が立つ。
ふー
落ち着け俺。
こいつはもともとこういう奴。
落ち着け。
「おどけてんじゃねぇーよ。
お前は入学当初からそのピアスつけてんだろ!」
玲のピアスは、さすが王子様って感じのピアス。
王冠がモチーフで、黒と金色のカッコいいやつ。
ゴツすぎず、派手すぎないシンプルなもの。
それがまたこいつに似合っていて、
余計に腹立たしい。
こんな奴褒めたくもないが、
こういうアクセサリーとかのセンスはある。
それに、認めたくねぇーが、こいつとは
ファッションの趣味もあう。
「なぁなぁ!悠太!
あの日のこと覚えてるか!?」
イキイキとキラキラしたような目で俺を見る。
机から身を乗り出すほど。
「あぁ。
あのことは刺激が強すぎて、印象にかなり残っている。」
そんな玲にうなずいてみせた。
「まぁ、でもその話はまた後でな。」
「えー!!なん「前!前見ろ!」
さっと前を向き、担任の山田を見た瞬間ブスっとする玲。
思わず笑みがこぼれそうになった。
あの顔はやばいな。
気を緩めたら声を上げて笑ってしまうそうなほど。
「えー!嫌だー!「また後でな。」
未だブスっとしている玲に
有無を言わせず、言葉を遮った。
また、HRの後な。


