「なぁ。山本。
お前ってやっぱモテんの?」
「え!なんで!?
そんなことないよ!」
俺が投げかけた質問に慌てて
顔の前で両手を振り、否定した。
こんな否定のしかたも
可愛いって思っている奴いるんだろうな…。
「私なんかより、髙野くんのほうがモテるでしょ?」
はぁ?
何言ってんだこの女。
あり得ないだろ?俺がモテるとか。
「俺はモテねぇーよ。」
まぁ、内心かなり毒づいていたが、
冷静に返事をした。
「えぇー!嘘ー!」
そうリアクションした山本の言葉を最後に、
委員会が始まった。
「では、体育大会実行委員会を始めます。礼。」
「まず始めに、僕は体育大会実行委員長の大山(Ohyama)です。
よろしくお願いします!」
ペコリと一礼をした。
実行委員長の後に続くように、
実行副委員長が挨拶をした。
「私は実行副委員長の佐野(Sano)です!
よろしくお願いします。」


