L'eau, je suis important...





そのタイミングを見計らったように
山本が俺に声をかけてきた。


「髙野くん!
委員会、会議室であるんだって。
一緒に行こう!」


会議室かー。

3年の教室から遠いんだよなぁー…


「あぁ。」


短く返事を返した。


会議室につくと、チラホラ人がいた。


ホワイトボードには、席順が書いてあり、
前から1年2年3年、右からA・B・C・Dの順に
座るようだ。


C組の俺らは、後ろの方でなおかつ端の方だから嬉しい。



「あぁ~
あそこの席だね!」


俺らが座るべき場所を指さし、そう言った。


「あぁ。」



俺らが座り数分後…。



人も少しずつ増えてきた。


そのたびに増えていく視線。


なんか見られるんじゃねぇーの?


俺の方に視線が集まっている気がしたが、
そんなはずはない。


そして隣に視線を向けた。


……あぁ。コイツか。


コイツが人気なんだな。