「そう…なんだ…。
じゃあ、それで怪我したってことは、炎龍さんたちが悠太くんを…?」
舞羽ちゃんは炎龍と関わりを持っていたから、悲しいんだろうな…。
自分が仲良くしていた人たちが最愛の人を傷つけるなんて。
「いや、それは違う。炎龍はやってない。
炎龍と繋がりのあった組…ヤクザって言えばわかるかな?そこの一番偉い人がやったんだ。」
あのときのことを思い出すだけで、カッと怒りがこみ上げてくる。
引き金を引いた堂島。
叫ぶことしかできない自分。
庇おうと思った。悠太を守りたいその一心で。
でも足が動かなかった…!
叫ぶことしかできなかった自分の無力さを痛感した。
「そう…なんだ…。
他に…他に怪我した人はいないの?」
望くんのことは言ってもわかんないよね…。
あと怪我したやつはいたっけな?
みんなかすり傷程度ですんでるよな?
あぁ、舞羽ちゃんが炎龍と関わりがあるなら、大﨑のことも言っとかないとね。
「蝶月の子がちょっと入院してるけど、あとはみんな、かすり傷ですんだよ。
でも、大﨑がね。怪我とはちょっと違うんだけど入院してて。僕も大﨑のことはよくわかってないんだ。」
「大﨑くんが…?」
「うん、」
「そっか…。
ねえ、玲くん。私さお見舞い行きたいな。
悠太くんに会えなくても、悠太くんの近くにいたい。それに涼太くんの顔も見たいし…。」
だめかな…?と不安げに瞳をゆらして見上げた。
これは…。断れない。
「うん!行こうか、お見舞い。」
僕の言葉にぱぁっと笑顔になった。


